未知になるときについて


「未知になるとき」は、ピアノの調律を特殊なものに変え、すべての鍵盤が「C」音(CとCisを12分割した音階)で音が鳴る、特殊なピアノ演奏会です。
本来ピアノといえば「C」音から順に数えて「H」音の音まで12個の鍵盤が12音平均律によって成り立っている楽器ですが、その12音の中からどれか一つだけを選び、その中で1音の広がりをみるのがこの公演の目的です。

「時々こんなピアノの使い方があっても良いじゃないか」と思いついた遊び心ですが、これまで慣れ親しんできたピアノを今まで以上にもっと知りたいと、そして新しい音の響き方やうなりを発見できればとても嬉しく、それを様々な方と共に体験できれば何よりも嬉しく思っております。


「未知になるとき」に至るまで、いくつかの「なるとき」を企画してきました。
「音楽になるとき」
「虚像になるとき」
「夢になるとき」

と、音楽を中心に視覚表現も融合した演奏会企画の模索を続け、ピアノの調律を特殊なものに変える現在の表現につながります。

「未知になるとき」は、自主企画を越えて、横浜国立大学人間科学部付属鎌倉小学校やファッションショー(furfur 2013/14 AW 株式会社フレーバ)などでも取り上げて頂き、ピアノの新たな在り方について、少しずつ評価を頂いております。 今後も「未知になるとき」が様々な形で発展していきますように・・・・・

「なるとき」シリーズ 公演履歴

2008年1月

「音楽になるとき」
トーキョーワンダーサイト「21世紀を担う新鋭たちの響き」審査員の推薦枠にて出演(映像技術:analogic)

2009年1月

「虚像になるとき」
トーキョーワンダーサイト EXPERIMENT SOUND&ART FESTIVAL( 映像技術:瀧 健太郎、楽曲委嘱:渡辺祐紀子)
*2008年度における同FESTIVAL最優秀賞を受賞*

2009年5月

「夢になるとき」
トーキョーワンダーサイト EXPERIMENTA SOUND&ART FESTIVAL 2008年度受賞記念公演(映像技術:瀧 健太郎)

2010年9月

「未知になるとき」 
*「C」音のみの特殊調律による 横浜ユニオン教会にて(助演:下島貴美子)

2012年5月

「金環日蝕と出会うとき」
千葉市科学館主催金環日食イベントにて

2012年12月

「未知になるとき in 鎌倉」
*「C」音のみの特殊調律による 横浜国立大学人間科学部附属鎌倉小学校「鎌倉なんとかナーレ2012」体育館にて

「未知になるときⅡ」
*「C」音のみの特殊調律による 株式会社橋本ピアノにて

2013年3月

furfur(ファーファー)秋/冬コレクション
ラフォーレ原宿ミュージアムにてファッションショーに参加

2014年12月

エルメス「レザー・フォーエバー」展(東京国立博物館表慶館)
東京国立博物館内法隆寺宝物館にてレセプション演奏

2016年9月

ロームシアター京都オープニング事業
寒川晶子ピアノコンサート「未知ににじむド音の色音(いろおと)